みちしるべ　セレクションⅠ

これは「仏教の教えを詩で読む」シリーズの詩の中から『釈迦の教え・言葉』を集めた本です。この二巻で釈迦の教えた本当のことがわかります。
大乗仏教の伝わった日本では、仏様と言えば、人の欲や願い事を叶え助けてくれるありがたいパワーの超人です。実在の釈迦（仏陀）の実像、教えは十分には知られていません。実際の釈迦は《悩み苦しみの多い人生で、心を穏やかに慈しみの思いを持ち、幸せに生きる》ための方法を自分で見つけ、そのノウハウを人々に教えた人です。願い事を叶えてくれるのではなく生き方を教えてくれる先生です。生徒は、幸せになるために自分で実践します。教えは、自己の心をコントロールして実践行動を促す心の自由、幸福への処方箋です。それは、欲と執着が招く悩み苦しみの不幸から、心身が自由で清らかな幸せへいたるための『道しるべ』です。この本から、それぞれの方が自分に合った道しるべを見つけられることを願っています。
この本を読む人に、心の平安と幸いがありますように。